始皇帝で戦いなTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の始皇帝で戦いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月14日の時点で一番の始皇帝で戦いなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.4 1 始皇帝で戦いなアニメランキング1位
キングダム(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (630)
3100人が棚に入れました
紀元前、中国。時代は春秋戦国時代。西方の国・秦で、戦災孤児として暮らしていたふたりの少年・信(しん)と漂(ひょう)の夢は、日々鍛錬を積み、いつか戦で武功を立てて天下の大将軍になること。そんなふたりにある転機が訪れる。王宮に仕える大臣・昌文君(しょうぶんくん)の目に留まった漂が王宮に召し上げられたのだ。だがほどなくして王宮の勢力争いに巻き込まれ大けがを負った漂が、命からがら故郷へと戻ってくる。そして漂から託された地図を頼りに訪れた村で信は、漂とうり二つの少年・政(せい)と出会う。この少年こそ秦王・嬴政(えいせい)―――後の始皇帝であった。

声優・キャラクター
森田成一、福山潤、釘宮理恵、日笠陽子、小山力也、仲野裕、宮田幸季、遊佐浩二
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

戦史モノ苦手でも無問題な安心設計

原作未読


なんとなく。。。三国志なら知ってるんですけどね。
内容についてはあまり触れません。まずは唄ってみよう。

 アルプス一万尺
 小槍の上で
 アルペン踊りを
 さあ踊りましょ

同じ音階/リズムで

 殷 周 東周 春秋戦国
 秦 前漢 新 後漢 
 魏呉蜀 西晋 東晋
 宋 斉 梁 陳 


お付き合いいただき有難う御座いました。“さあ”の箇所“宋”を“そ~お”と延ばすのがポイントです。なお後続のランラランラン♪ランランランラン♪のとこは

 五胡十六 北魏 東魏 西魏 北斉 北周
 隋 唐 五代十国 宋 金・南宋 元 明 清

と続きます。歴代王朝の初期の初期。群雄割拠“春秋戦国”時代後期から物語は始まります。とてつもなく昔の話ですね。歴史上の人物ですと、後の“秦”の始皇帝となる男が出てきます。そう“万里の長城”や“兵馬俑”で有名なあの人。
なおみんな大好き曹操が主役『蒼天航路』はそれから400年後の魏呉蜀三国時代。
一部で大ウケ太公望が出てくる『封神演義』は逆に800年前の殷時代末期。
普通に有名な『水滸伝』は北宋時代末期。

時系列で俯瞰してみたり、同時代の日本と比較すると歴史は面白くなってきます。そんな自称歴史好きの私でも躊躇しちゃう理由は以下、

1.長いっしょ
 ⇒1期38話、2期39話。腰が引けます。
2.人覚えられない
 ⇒戦記もの登場人物多いじゃん。始皇帝以外知らねーし
3.モグリっす
 ⇒『三国志』以外よう知らん

コロナ禍で延期になっちゃいましたけど新作3期放送がトリガーになりましたし、こっちも在宅勤務中で余剰時間もあるし、と重い腰を上げました。


 {netabare}4000年の歴史と比べりゃ2期までの77話なんて小っちゃいことよ{/netabare}


手のひらを返します。実際始めるとですね、あっという間なんですよ。
※版図も違えば民族も違うので連続した歴史とはみれないですけどそこはご愛嬌。


一点ご注意です。私はデザインや作画の好き嫌いがそれほどありません。クセのあるデザインと2012年当時のCGってことなんでしょう。明らかなCG作画はそのうちに気にならなくなってます。自分の作画オンチぶりに今は感謝ですが、このへん気になる方はけっこうな脱落ポイントになるかと思います。


それ以外は高評価ですね。傑出してると思われる点を挙げときます。


■(演出)名前を覚えられます

都度都度名前と所属のテロップが流れます。とてもありがたい。
正直『三国志』なら武将も覚えてるよって私みたいな人多いでしょう。観る前になんとなくアウェーを感じます。がその点は「ご心配なく」と言いたい。

■(重要)用兵術に触れられます

戦場に於いて、兵の数・配置・攻撃方法なんかの戦術面の説明を懇切丁寧にやってくれます。主人公/信(CV森田成一)の夢が“大将軍になること”というのもあって、それに必要なレクチャーを受けるという体をとってますね。
ただそれだけだと単なるバトルアニメとなるわけで、そうなると画の弱さで見劣りしちゃうでしょう。『キングダム』は兵の心理変化・作戦達成基準・事前準備なんかの戦略面にも明るい。きちんと“いくさ場”での将兵の心の動きに触れてます。これだけで全然違いますね。戦場が増える物語後半で一気に良作度急上昇でした。
とりわけ楽な戦線が一つもないことで緊張感が途切れません。バトルの見た目はそそられるものではありませんでしたが補って余りあるアドバンテージがこの作品にはありました。
なお、戦ってないならないで内政はCHINA伝統の権謀術数っぷり。悪巧みの大好きな汚い大人は楽しめると思います(違っ)。


このあと2期へ続きますが1期だけでも全38話と躊躇うボリュームです。まず踏ん切りつきません。
たくさん人が出てくると知ってるのに『三国志』くらいしか知らないと一から名前を覚えるめんどくささもありそう。漫画読んでないと敷居も高い。
しかしそんなの飛び越えてしっかりエンタメしてる群雄伝でした。本気でおススメです。



※ネタバレ所感

■あのおっさん

{netabare}王騎の最後には泣きました。

 {netabare}摎の敵を取らせてあげたかったよ{/netabare}

アレもコレもあと一歩手前で叶わなかった哀しみ。本人が部下の前でそんなん微塵も見せなかったことも、事情を知ってる腹心たちが将のために身を投げ出すこともいちいちアツい。
と散る哀しみと無念を感じて一巡し一息ついて沈思默考。あーそういことか。。。

 {netabare}彼は人を残しました{/netabare}

男が惚れる男でした。…あ!洒落にならんか。{/netabare}


■あのお姐さん

{netabare}楊端和(CV園崎未恵)の出番もっと欲しい。とりあえず実写版の長澤まさみが美しすぎて惚れる。{/netabare}



※さらに雑談

中華人民共和国での評判はそれほどでもないらしい。
どうなんですかね?『ラストサムライ』みたいな日本舞台のハリウッド映画を日本人が見る感覚に近いのかもね。
中華でのタイトルは『王者天下』なんですって。

{netabare}『王国』じゃないんだ(笑)
よりによって始めての“皇”帝を題材にするのに“王”国とは喧嘩売ってます。序列は1.皇、2.王の順。

日本との関わりで真っ先に思い出すのは

推定1世紀の『漢委奴国王』で金印を倭国(日本)に送ったとされること。漢代は“王”なんすよね。

史実での転機はこれ↓

日出ずる処の天子
書を日没する処の天子に致す

聖徳太子が小野妹子使って遣隋使で一発かましたやつですね。“王”から“皇”に転じます。なんかこれについて朝日系列ががやがや言ってますが捨て置きます。そして後日談があって

隋→日 皇帝から和皇国書を送る
日→隋 東の天皇、謹みて 西の皇帝に申す

“皇”を使ってのやり取り。さすが一万円札になった人は違います。

そんな先人の努力を顧みず“王”を復活させたのがたしか日明貿易。案の定国は乱れて“応仁の乱”。

大事にしなきゃいけないこともあろうかと。
なお、CHINA向けには『王者天下』でよろしかったのではないでしょうか。日本にとっても『国際連合(UN)』は意図的な誤訳で正しくは『連合国』だったりします。ね?ちょっと嫌でしょ?{/netabare}



視聴時期:2020年5月

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2020.05.24 初稿
2020.12.14 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 43

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ひどい3DCGに我慢ができれば面白さは折り紙つき

ヤングジャンプ連載中の人気漫画のアニメ化です
原作は非常に面白いので期待していたのですが
あまりに稚拙なCGアニメーションに一話で一度断念しました
一昨年ゲーム化された時のクオリティも悲惨でしたし
ほんとメディアミックス運のない不遇の作品ですね

いや、原作は掛け値なしに面白いんですよ
時は百家争鳴の春秋戦国時代
後に初の中国統一を成し遂げる秦の始皇帝の幼年期である嬴政と
歴史書にかろうじて名前が散見される程度のマイナー武将である李信将軍
ほとんど無名の李信の出自から性格まで記録と呼べるものが碌に存在しないことを逆手に取り
戦災孤児だった信が数奇な運命のもとに失脚寸前の政と出会い
共に世界を変えていくという大胆なオリジナル設定
史実に沿った歴史の流れをベースに脚色と創作を加えて描かれる中華ファンタジー
いわゆる伝奇ものです

6月スタート全38話というNHKならではの変則構成
序盤の15話は原作1~4巻の内乱編ですが
この漫画はこの内乱編までとそれ以降ではかなり毛色が違うものになっています
ほとんど別の漫画といってもいいレベルです
ただし一つ言えるのは
どちらも甲乙つけがたい面白さであるという事

しかしおそらくたいていの人は序盤の低クオリティな3DCGに
合戦場を主舞台とした初陣~秦趙攻防戦を見ることなく
投げ出してしまうに違いないでしょう
中盤からは3DCGの割合が減ってまぁまぁ観れるようになりますが
それにしたって度を越した悪ふざけレベルから
まぁ観れる程度に緩和されただけで
映像面はクオリティが高いとは言い難いでしょう

それでも、そこさえ目を瞑ればやはり話は面白いんですね
原作が面白いのだから当たり前なのですが
毎週息の詰まる思いで読んでいた極限の戦いが
アニメで再現されるのは感慨深いものがあります

原作からアニメになる際にいろいろ端折って
シェイプアップされています
初陣のあとの嬴政暗殺未遂の話は丸々カットされ
ただ羌瘣が身の上話をするだけに変わっていますが
あのエピソードに関しては原作を読んでいても
中弛みしている感があったので
アニメの形でさっと切り上げるのが正解だったと思います

逆にもう少し時間をかけてほしかったのは馮忌戦ですね
放送された中ではあそこが飛信隊の最大の見せ場でしょう
首級を挙げるか皆殺しにされるか二つに一つの極限状態
徐々に全滅の方に傾きかけた運命の天秤を
機転とチームワークで押し返しては
その度にまたすぐ次の絶望的状況に追い込まれての繰り返し
王騎の策謀と飛信隊の奮戦と信の天運と
全てが噛み合った上での薄氷の勝利
あれを一話分に詰め込んでしまうのは
ちょっともったいない気がしました

1期が終了したこの作品ですが
本日より再放送が開始され6月からは2期が予定されているようです
原作のペースから考えるとおそらく2期の終盤には
原作に追いつくかそれに近い状態になる気がします
今ちょうど連載中の原作が国家存亡の崖っぷちの戦いの真っ最中なので
この戦いが終結するあたりまでが2期になるんじゃないでしょうかね?

追記
と思っていたのですが函谷関直前で2期終わっちゃいました
NHKだし視聴率が~売り上げが~みたいのは無いと思いますし
きっと3期もやってくれると信じています!

追記2

実写映画を観てきました
漫画原作の実写映画は大体ろくでもない感じですが
今回はしっかり原作に寄せようと努力しているのが感じられる作品でした

昔はアニメと実写どちらの業界も
原作ファンに向けて原作通りに作ることよりも
原作の名前や設定を借りて自分の作りたいものを作る
というのが当たり前の考え方でした

しかし原作を無視したアニメが叩かれまくって商業的にもこける
というのを繰り返すうちに
最近のアニメはできるだけ原作に忠実に作るものが多くなりました

それでも実写の場合原作ファンからすると何だこりゃ?
ってものが多い時代が続いていましたが
最近ようやく原作に寄せて作ろうという実写映画が増えてきた気がします

橋本環奈がまるっきり性別不詳に見えなかった以外は
全体的にキャストも納得のいくものでしたし
タジフやバジオウといった山の民の見せ場が減った以外は
全体的な構成も悪くなかったと思います
アニメにもあのくらい予算を使っていれば・・・

アニメ1期の最初の1クール分くらいしか実写化されていませんが
正直アニメを見るくらいなら
実写の方がよっぽどましでしょう

アニメのクオリティが低すぎるおかげで
実写化とアニメ化両方された作品の中で
アニメよりも実写のほうがおすすめできる
大変稀有な作品になってしまいました

投稿 : 2024/11/09
♥ : 35

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

次に時代の舵を取り、中華の戦を回すのは誰か。これだから乱世はおもしろい。

人気漫画が原作のNHK製作アニメ。

中国が始皇帝に統一される前の、
乱世が舞台です。

戦国武将やら戦やら、
そこまで興味がなかった私も

「戦国武将ってこんなにかっこいいのか!」
と引き込まれるように観ていました^^

全38話です。
(1話のみ60分構成です。)


● ストーリー
500年の争乱が続く、春秋戦国時代の中国。

7つの国の1つ、秦(しん)に大将軍を目指す二人の戦災孤児がいた。
一人は信(しん)、もう一人は漂(ひょう)。

下僕の身分から大将軍を目指し、戦場を駆け巡る。


1話から「さっそくこの展開!?」という超展開のため、
詳しいストーリーは説明できません。

その代わり、観れば必ず引き込まれるはず!
どうなるの?どうなるの?と気になってばかりでした。


1期のストーリーは大きく3つに展開されます。
◆秦国内の反乱
◆信の初陣――秦vs魏
◆王騎(おうき)将軍による戦――秦vs趙

次から次へと新しい展開が待っていて息つく暇もなく、
38話という長さもまったく苦になりませんでした。

普段は戦国時代関連の話には関心が薄いけれど、
この作品は面白く観れました^^

純粋な力による闘いよりも、戦略的なものも多いからかな。


≪ 戦国武将のかっこよさ ≫

武将は力が強いだけではいけない。
兵たちの士気を高め、率い、戦局を冷静に分析できなければならない。

作品の主人公は信たちなのでしょうが、
それ以上に周りの武将たちの生き様や戦う姿がかっこよくて…!

ああ、武将ってこんなにかっこいいんだ…。

武将によって戦法も違ったりと、深く知れば知るほど興味深く感じました。
歴史や武将にハマる人の気持ちが分かった気がします。


数多く登場する武将の中でも特に印象強いのが、王騎将軍です。

第一印象は『分厚い唇のおかまキャラ』でしたが、
キャラの中ではダントツ№1のかっこよさなのではないでしょうか。

1期のMVPは間違いなく彼でしょう。
かっこよすぎて涙が止まりませんでした;;


● 作画
さて、ストーリーは絶賛したのですが、ここからは残念な評価です(笑)

視聴前からこの作品の作画については散々な評価を聞いていました。
そして、まったくその通りでした。

人物の動きにはCGが多く取り入れられているのですが、
これがものすごく違和感。

まるでからくり蝋人形が動いているようで怖い。ぎこちない。

また、一騎打ちなどの戦闘シーンにおいても、
ストーリーの流れから考えるとなかなか見ごたえがありそうなのに、

動きがトロ過ぎてむしろ笑えてしまいましたww


ストーリーは楽しめるのに作画がすべてを台無しにしていました。

CG以外の作画は普通なのに、どうしてこうなった…。

後半からは使用頻度が減ったのかこちらが慣れたのか、
それほど気にならなくなりましたけど。

作画が良ければストーリーにもっと迫力が出て、
全体的な評価も高くなっただろうに残念です。


● キャラクター
上で触れたようにかっこよさ№1は王騎だと思います。

しかし、それ以外にも魅力的なキャラは多数登場♪

個人的にお気に入りなのは河了貂(かりょうてん)です♪

貂かわいいよ貂♪
あのミノムシ衣装はいつまで着用するのかなww


もう一人、気になるキャラは羌瘣(きょうかい)。

羌瘣については、主要キャラなのに掘り下げが甘いなー…と
残念に思っていたのですが、

どうやら原作の羌瘣に関わるエピソードが
アニメでは丸々カットされているのですね。

王騎編を最後まで描くためには仕方がなかったのかな。


● 音楽
【 OP「Pride」/ Nothing's Carved In Stone 】

OPで使われるのはこの1曲だけです。

しかし、38話の間飽きることなく聴き続けられる良曲です♪

敵の映像が変わったり、信が出世したら一緒に戦う仲間が増えたりと、
映像は何気に凝っていました。



EDは
【「Voice of Soul」/ 石田匠 】
【「Destiny Sky」/ 若井友希 】
【「Never Ending」/ 蛇足 】
の3曲です。

3曲ともしっとりと心に響く歌ですね。
どの曲も好きです♪

一番印象強いのは「Never Ending」かな。
歌詞を見ると王騎の心情がよく表れた歌ですね;;


● まとめ
最初は作画が受け入れられなくていまひとつだったけど、
ストーリーはすごくよかった。特に最終話。

おもしろいストーリーのためならば、作画はある程度我慢しよう…
と思える人にはおすすめです。

これからの未来を託された人物たちが、
中華をどのように駆け回り活躍するのか。

2期を観るのが楽しみです!^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

69.7 2 始皇帝で戦いなアニメランキング2位
キングダム第2シリーズ(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (378)
1904人が棚に入れました
第2シリーズでは、信と同世代の武将たちが続々と登場!
乱世を生き抜く者たちが己の存在のすべてを賭けて切磋琢磨し、ときには協力し、大きな功績をあげる姿を丁寧に描きながら、その中で成長していく若武者たちの熱き想いで綴られています。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

大河から消えた大規模戦闘をN○Kで

原作未読


♪ 笑顔ぉ (HEY) 勇気ぃ (HEY) 突っ走っていくぜ glory day~s ♪

アバン無しのいきなり主題歌に腰抜ける2期第1話。ワタナベプロの俳優ユニットらしいのですが、事情知らなきゃ「なんじゃこのジャニタレどもがっ!」と軽くイラッとするOP。『北斗の拳』でクリキンでもTOM☆CATでもなく『忍たま○太郎』のが流れてるようなもの。相当な違和感です。
1期は振り返りのアバンがあってOP主題歌突入でした。慣れてくると合わせて2分のショートカットが可能でした。2期ではOP→振り返りの順なので地味にカッティングが難しい。3クールお付き合いするには小技が必要なのです。

 OP曲不満足

この2期の唯一にして最大の欠点。歌い手さんには申し訳ないですが作品の世界観に全く合いません。アバンなしでいきなり“HEY”ですからしょっぱなから萎えます。
それ以外は大満足。1期38話そしてこの2期は39話。手を付けたらあっという間なんですよ、こういうの好きな人にとっては。知ってますでしょ?そして私は川を渡った。あなたはどうするか?

{netabare}求められるのは視聴する意思と覚悟です{/netabare}

川を渡ったあなたに待ってるもの

{netabare}様々な猛者たちの意思や覚悟と対峙すること{/netabare}

 行くこと
 退くこと

決断を下すための材料は揃ってたり揃ってなかったり。部下1,000人の将の決断と10,000人の将の決断。
主役がかっこいいのは佳作。敵方もかっこいいのは良作。それでは出てくる者たちが軒並みかっこいい場合はなんといえばいいのだろうか?
ほんと大好物なんですよ。大物小物問わず覚悟決めた漢たちの物語。視聴の動機としてはこれで充分。

そしてこちら続けてNHKでの放送です。
昨今の戦国系大河ドラマのつまらなさの理由を一考するとわりとシンプルな結論に落ち着きます。

{netabare}引きの合戦シーンがない{/netabare}

陣幕で将同士がやいのやいの言ってお茶濁してたり、馬と武将のアップで近接戦闘のみだったりします。
皆様のNHKですから毎年1000億円規模で蓄財なんかしたりせずに国民からいただいた受信料を番組制作費として我々に還元してほしいものです。
いつも通り脱線しましたが、丘から見下ろす万名規模のエキストラを使ったシーン。そんな大河では観ることのなくなった壮観な映像をけっこうな頻度で観ることが可能です。断言しても良い。我々が満足する大規模合戦シーンについてHNKにはもうアニメでしか残ってないのです。


■2期について

1期はその後大業を成す若者たちの勃興の物語。まだまだひよっこな主人公たちにとある大将が背中を見せて締めた1期でした。
2期は時代の変わり目の物語。語り継がれるべきものと時代遅れとなるもの。それぞれが錯綜し、若者たちは悩み成長します。時代に取り残される者たちからは悲哀を強烈に感じさせつつ、救いの道も用意してたりする。{netabare}※王騎と廉頗のことですよ。{/netabare}

徐々に若者たちが中軸を担ってきています。そんな道半ば。
3期も当然観ます。こういってはなんですが良きシリーズです。時間かけてもいいので完結までいってほしい。良いもの見つけました。



視聴時期:2020年5月

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2020.06.17 初稿
2020.12.14 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

中華統一の日を夢見て。俺は関わった奴らの思いを背負って前に進むだけだ。

キングダムの2期です。

続き物ですので1期から観てくださいね^^

いやーおもしろかったです!!

作画や音楽には普通の評価をつけましたが、
ストーリーがとにかくおもしろい!!

文句なしの☆5点ですとも^^
(あえて不満点を言うならば、3期制作が決定していないところかな。笑)

全39話(1期は38話)とちょっと長めですが、
目が離せない展開ばかりなのでまったく苦になりませんでした^^

むしろもっと観たかった~!
続きが観たいよ~!


● ストーリー
舞台は中国、世は戦国時代。

6つの国に分かれて500年の騒乱の時代が続いていた。

秦の国で武将を目指す少年・信(しん)と
中華統一を目指す秦国の王・政(せい)。

共に中華統一を目指す志を交わした2人の、
戦いの日々は続く。


冒頭から絶賛しましたが、
とにかくストーリーがおもしろい!

最初から最後まで目が離せない怒涛の展開ばかりで、
飽きるどころかあっという間でした。

信は、武将を目指して武の道を歩み、
政は、王として敵対勢力と戦い、中華統一を目指すべく政治の道を歩む。

信は、とにかく目の前の道を突き進む王道主人公系少年、
政は、頭脳で己の道を作り出すクール系美少年。

2人の主役による2つのストーリーの同時進行が、
いつまでも飽きないポイントかもしれません。


≪ 戦と政治、飽きを作らない二重構造 ≫

信による戦パートは、
勢いと戦略で突き進む正統派バトル。

政による政治パートは、
次の展開がまるで読めない頭脳プレイ。

2つの違った味の物語を同時に楽しめるのが
この作品の大きな特徴。

しょっぱいものと甘いものって
交互だと永遠に食べられるって言うじゃないですか?笑

キングダムってまさにそれなのです。

どれだけ話がおもしろくても
同じ味ばかりが続くと飽きも来てしまうかもしれないけれど、

違った味のストーリーが同時に展開されることで
その心配がなくなる。

つまり、飽きがこない!
永遠に楽しめちゃう!笑

もちろん、戦ストーリーも政治ストーリーも
次々と新しい展開が用意されていて、
それぞれが十分におもしろいんですが、

飽きの来ない二重構造により、
おもしろさが盤石となっています。


ストーリーを絶賛してきましたが、
それは魅力的なキャラ達による支えがあってこそ。

新キャラも古参キャラも、
今後の動きから目が離せそうにありません。

この引き込ませ方は、ほんと凄まじいです。笑


● 作画
1期では散々文句を言いました(笑)
しかし2期はだいぶ改善されていましたよ!

へっぽこCGも使用頻度がぐんと減り、
時々「ん?」と思う程度でした。

元々ストーリーはおもしろいだけに、
作画の改善は非常に大きい改善点(笑)

信や政など、人物の作画は安定しない印象を受けましたが、
大人になっていく過程だから…という受け止め方をしています。笑


● 音楽
【 OP「GLORY DAYS」/ D☆DATE 】

1期とは随分雰囲気が変わり、軽くて明るい曲調です。

初めて聴いたときは、重々しい戦の映像と一緒に
この曲が流れることに違和感ありありでした(笑)

39回も聴いているといつの間にか慣れていましたがw

それでも「へいっ!へいっ!」という合いの手の場違い感は
いつ聴いても笑ってしまいますww


【 ED「21」/ The Sketchbook
   「Exit」/ The Sketchbook
   「そこに君がいる」/ The Sketchbook 】

EDは3曲です。

1期と比べると印象に残りにくい曲ばかりでしたが、
(同じバンドばかりで、曲の雰囲気が似ているからかな?)

キングダムの雰囲気には合っているかな。

3曲の中でのお気に入りは「21」です^^
かっこいい♪


● まとめ
見ごたえのあるストーリーに大満足です^^
作画も改善されていましたし、文句なしです♪

一応物語はすっきりとした形で幕を下ろしましたが、
これからの展開がものすごく気になります!

NHKさん、原作も人気なのだし
続編を作らない手はないと思いますよ~…(笑)

とりあえず、原作は絶対読もうと決めました(`・ω・´)
続きが気になってうずうずしているので。笑

見ごたえのあるストーリーが観たい方にはキングダム、お勧めします♪

投稿 : 2024/11/09
♥ : 25

ahirunoko さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

歴史モノは面白い!

原作漫画、未読。

紀元前の中国での秦国の王子が王となり始皇帝になるまでの話。大筋は史実だけどキャラ設定や歴史の空白部分をかなり脚色しているようで。思いっきりフィクションです。

でもホントにあったことに肉付けしてるストーリーは超面白い!!

各キャラの個性が素晴らしく立っててストーリーに深みを持たせている。各キャラの命を賭けた生き様が感動する!

1期と2期がありそれぞれ40話位あり最近の作品にしては長いから全話見るのは大変かもしれないけど、歴史とかに興味があれば充分楽しめると思う。

鵜呑みにしてはいけないが、歴史も勉強できる秀作。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 19

73.0 3 始皇帝で戦いなアニメランキング3位
キングダム第3シリーズ(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (159)
696人が棚に入れました
紀元前、中国西方の秦国(しんこく)に、今は亡き親友と夢見た「天下の大将軍」を目指す若き千人将・信(しん)がいた。かつて王都で起きたクーデターに巻き込まれ、現在の秦王・嬴政(しんおう・えいせい)と運命的に出会った信は、自身の夢をかなえ、嬴政が目指す「中華統一」をともに成し遂げるため戦場に身を置くことになる。戦地で散った師・王騎(おうき)の死を乗り越え、蒙恬(もうてん)や王賁(おうほん)ら同世代の隊長たちと切磋琢磨しながら、着実に夢への階段を上ってゆく信。いっぽう、嬴政もまた、壮大な目標に向け、相国・呂不韋(りょふい)から国の実権を奪い返すべく宮廷内での勢力拡大に力を注ぐ。そんな中、軍事最重要拠点のひとつ山陽(さんよう)の攻略に成功した秦国は、これにより中華統一へ一歩近づくこととなった。だが、七国の勢力図を塗り替えかねないこの一手に危機感を抱く趙国(ちょうこく)の天才軍師・李牧(りぼく)は、楚国(そこく)の宰相・春申君(しゅんしんくん)を総大将に、楚、趙、魏(ぎ)、燕(えん)、韓(かん)、斉(せい)の六国による合従軍を興し秦国への侵攻を開始する!未曾有の危機に、秦国は持てるすべての武力を結集して、合従軍を迎え撃つ!!

声優・キャラクター
森田成一、福山潤、釘宮理恵、玄田哲章、諏訪部順一、仲野裕、伊藤健太郎、楠大典、浦山迅、加藤亮夫、斎藤志郎、堀内賢雄、伊藤和晃、細谷佳正、野島裕史、森川智之、内田夕夜、木下浩之、浪川大輔、鳥海浩輔、田中敦子、鈴木達央、上村祐翔
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

天下分け目の天下の険

原作未読


いやけっこうここまでどっこいしょですよ。
1期38話+2期39話。そしてこの度3期は全26話です。相変わらず面白い!というかこんなボリューミーなの観る人。ファンしか残ってないでしょ。
1期で不評だったCGは2期以降鳴りを潜めてたりもするので画だけがネックだった方は戻ってこられたら嬉しいですね。始皇帝くらいしか知らない私でもついていけますし

 not {netabare}“バトル”{/netabare}  but {netabare}“いくさ”{/netabare}

“漢”を感じる作品は希少です。原作は言わずと知れた超絶ヒット漫画。未読のため比較はできませんが、アニメも続いてるくらいだからエッセンスは反映されてるんでしょう。

さて3期ですが“天下の険”です。某唱歌で「箱根すげーぜ!○○なんてめじゃないぜ!」と比較された○○を舞台とした攻防戦。はい、函谷関のことです。
3期の尺の半分以上をその函谷関の戦いに費やします。楚・趙・魏・韓・燕の五国合従軍と秦との戦いのことらしく、秦にとってはかなりの無理ゲー。そして2期でその知謀の才を知らしめた趙国の李牧CV:森川智之)が話の中心でございます。
三国志なら“赤壁”、日本の戦国時代だったら“関ヶ原”、バスケなら“山王工業戦”みたいな天下分け目の戦いという位置づけです。凄いですよね。司馬遷の「史記」に1~2行表記されてるだけのものをこんだけ膨らませる人間の想像力。


ちょっと脱線します。バブル全盛期のこと。
川中島の戦いを描いた『天と地と』は6万人のエキストラ使って製作費50億円。日中合作『敦煌』は10万人で35億円だったかしら。今では考えられない人民解放軍全面協力のいわくつき。

 {netabare}今はいろいろと無理!金はない!{/netabare}

大軍をやや俯瞰するような引いた視点から撮るカットはもはやアニメにしか残されてないと思えるのです。そんな贅沢なシーンが延々と続く今回の3期。それ目的で視聴してもお釣りがきますよ。
宮中の権謀術数は一休み。戦場での知略と腕力のぶつかり合いをただただシンプルに楽しめるということです。本当の意味で「頭を空っぽにして楽しめる」作品とはこういうものなのかもしれません。



※余談

■紐解く

バトルといくさの違いなのかどうなのか数値の戦闘力や技を超えてぶつかり合うは己の生き様。
つくづく思います。すごい技とか圧倒的な力の誇示に感嘆するのはいっときの娯楽。背負ったものの大きさに心震わすは明日への活力。

きちんと生きようと思います。ふぅ


■萬丈(ばんじょう)の山 千仞(せんじん)の谷

函谷関の難攻不落感がハンパありません。66mとするとビル30階くらいでしょうか。高所恐怖症には砦攻めとか狂気の沙汰です。

{netabare}そんな函谷関もものならず、と触れ込みの箱根の山ってどうなんよ?で有名な滝廉太郎作曲『箱根八里』を思い出し、相対的に箱根ハンパないってと妄想が膨らみます。
城攻めですら実感湧かないのに異国の要所攻防なんてなおさら。ということで現代に置き換えると…{netabare}箱根駅伝山登り5区{/netabare}となった私です。
函谷関と聞いて箱根の山浮かんだ人って私だけじゃないよね?ね?ほら駅伝アニメ『風が強く吹いている』のセリフにも出てきましたし…

アニオタで有名な元東洋大の山の神柏原さんがこの3期観てたらどう思うんだろう!?と基本余計なことしか浮かんできません。

アニメの函谷関攻防戦では
{netabare}“山の神”ならぬ楊端和率いる“山の民”が救世主となりました。{/netabare}

なお3期では楊端和に留まらず河了貂や羌瘣の既存女性メンバーの見せ場もしっかりあり、新キャラ楚国将軍媧燐(CV田中敦子)も圧倒的存在感を醸し出していました。
むしろ美味しいところは女性陣がことごとくかっさらっていってたような…{/netabare}


2022年春期に第4シリーズを迎えるとのこと。ゆうに100話は余裕で越えてきますね。次も当然観ます。



視聴時期:2020年4月~(コロナ中断)~2021年9月 リアタイ   

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2021.10.20 初稿

投稿 : 2024/11/09
♥ : 25

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

紀元前241年の熱き戦い

これは、イエスキリストが生まれた年よりも遥かに古い時代の物語。
中国の春秋戦国時代末期での、漢(おとこ)たちの熱い生き様を描いています。

主人公は信。そして信が仕える主人は政。政は後の始皇帝となる人です。

キングダムの第一シリーズでは、政が秦国の大王となる迄を描いており、
第二シリーズでは、秦と趙との戦いを描いています。
そして、この第三シリーズでは、秦と、楚・趙・魏・韓・燕の合従軍との函谷関での戦いを描いています。

第一シリーズの最初では下僕の身分だった信は、第二シリーズの最初では三百人将(部下が三百人いる将)となり、第三シリーズでは千人将へと昇進しています。
しかし、信の目標は大将軍になること。だから彼は常に上を目指して奮闘します。


そして、この函谷関での戦いは、信だけでなく多くの漢たちが強烈な個性を放ちます。
毎回、手に汗握る戦いが繰り広げられます。
私は、信よりも敵方である合従軍の軍師・李牧(りぼく)こそが、第三シリーズの主人公のような気がします。

バトルとは質が全く違った熱き戦いを、あなたも視聴してください。
一度見たら、きっと夢中になるでしょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

希望を、絶やすな。

この作品の原作は未読ですが、テレビアニメ第1期と第2期は視聴済です。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

この作品は、「プラネテス」「バクマン。」「3月のライオン」「獣の奏者 エリン」「こばと。」など、気合の入った名作同様、私の中で勝手に命名している「NHKの本気シリーズ」の作品の一つです。


紀元前、中国西方の秦国に、今は亡き親友と夢見た「天下の大将軍」を目指す若き千人将・信がいた。

かつて王都で起きたクーデターに巻き込まれ、現在の秦王・嬴政と運命的に出会った信は、
自身の夢をかなえ、嬴政が目指す「中華統一」をともに成し遂げるため戦場に身を置くことになる。

戦地で散った師・王騎の死を乗り越え、蒙恬や王賁ら同世代の隊長たちと切磋琢磨しながら、
着実に夢への階段を上ってゆく信。

一方、嬴政もまた、壮大な目標に向け、相国・呂不韋から
国の実権を奪い返すべく宮廷内での勢力拡大に力を注ぐ。

そんな中、軍事最重要拠点のひとつ山陽の攻略に成功した秦国は、
これにより中華統一へ一歩近づくこととなった。

だが、七国の勢力図を塗り替えかねないこの一手に危機感を抱く趙国の天才軍師・李牧は、
楚国の宰相・春申君を総大将に、楚、趙、魏、燕、韓、斉の
六国による合従軍を興し秦国への侵攻を開始する!

未曾有の危機に、秦国は持てるすべての武力を結集して、合従軍を迎え撃つ!!


公式HPのあらすじを引用させて頂きました。

これまでは、この作品をただ純粋に堪能していましたが、第3期にもなると色々と気になるところが出てきます。
一番気になるのは、嬴政以外のキャラが実在したかどうか…これに尽きると思います。

まず、主人公の信は「李信」という実在する人物がモデルになっているそうです。
歴史上の資料はあまり残っていないようですが、「史記」白起・王翦列伝において、李信は「年が若く、勇壮であった」と記されているそうです(wikiより)。
年が若く勇壮…まさに信のことではありませんか。

次に気になるのは、やはり日笠さん演じる羌瘣でしょうか。
実は羌瘣も中国の戦国時代末期の武将として実在した人物の様です。
残念ながら性別までは分かりませんでしたけれど…

そうなると、くぎゅが演じる河了貂も気になるところですが、
こちらはどうやらキングダムのオリジナルキャラで史実には実在していなかったようです。

今回ググって分かったのが、この辺りを気にしているのは私だけではないということ…
少しググると、同じような記事が沢山出てきました。
中には、「信の嫁は誰?」のような少しワイドショー的な考察の記事などもあったり…
ググる時には、ネタバレを食らわないよう細心の注意を払って頂ければと思います。

一方、物語の方ですが、紀元前241年(始皇6年)に起きた「函谷関の戦い」を中心に描かれています。
この「函谷関の戦い」は紀元前318年にも行われており、この時も楚・韓・趙・魏・燕の五国合従軍が秦に攻め込んだそうなので、今回が秦と合従軍の2度目の対決ということと、これが史実上最後に起こった合従軍だったようです。

秦が合従軍を迎え撃った函谷関は、今の関所に相当する交通の要所に建設された、とてつもない大きさと高さを誇る石造りの城壁です。
地の利を活かした城壁の上には楼閣が設置されており、壁上から戦いの全容を窺うことができます。

秦は、函谷関に六大将軍を配置して合従軍を迎え撃ちましたが、秦のみならず合従軍も国中に名を轟かせた名将が軍を率いているので、熾烈な戦いになるのは誰の目にも明らかだったと思います。

凄まじい函谷関攻防戦は、是非本編でご覧頂きたいと思いますが、紀元前318年の時との違いは、合従軍の精鋭部隊が別動隊として函谷関を回避して秦の首都である咸陽を目指したこと…
楚・韓・趙・魏・燕の五国大軍で攻め入ったからこそ成せる戦術だと言えると思いますが、
こちらの攻防も半端在りません。
数では函谷関が勝っているものの、ピンチの度合いが桁外れに違っていましたので…
絶体絶命の危機、と言っても過言ではありません。
この最大のピンチに飛信隊や秦国そのものがどの様に向き合うのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、BiSHさんによる「TOMORROW」と「STACKiNG」
エンディングテーマは、waterweedさんによる「Deep inside」と、鈴木瑛美子さんによる「King」

2クール全26話の物語でした。
途中でコロナウィルスによる影響により途中から放送が1年延びましたが、無事に最後まで描き切って頂いたことに感謝しています。

そして、既に2022年春より第4シリーズの放送が予定されています。
公式サイトには、嬴政の異母弟である成蟜が「次は、俺の番だ。」と不敵な笑みを浮かべている姿が掲載されていました。
22年春の放送を心待ちにしています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12
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